これからデータ分析を始めるという人に読んでほしい本

これからデータ分析を始めるという人に、ぜひ読んでほしい一冊のご紹介です。

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)

著者は大阪ガスの河本薫さん、同社のデータ分析部隊の所長でもあり、この業界では有名人です。

データ分析に関するセミナー(有償)の講師の方にお薦めされた一冊です。

自宅の書庫に眠っていたのを見つけ、お正月に読み返しました。

データ分析を生業とする際の、陥りがちな失敗や、そうならないための心構えから遂行プロセス、成功のポイントまで、事例を交えながら書かれています。

特に、データ分析の結果をビジネスにいかに結びつけるかという論旨は、当たり前ではありますが、本当にその通りだと感じました。

たとえば、分析の「価値」については、以下のように述べられています。

「分析の価値」=「意思決定への寄与度」x「意思決定の重要性」

ここで言う意思決定とは、ビジネスシーンにみられるあらゆるものをさしますが、たとえば、「何かを購入するどうか」や、「何をどれくらい購入するか」などがあるかと思います。

言い換えると、意思決定に寄与しない分析はただの数字遊びになってしまいます。

この他にもたくさん大切なことが書かれていますので、仕事でデータ分析を行う方はご一読されてはいかがかと思います。

最近ではこちらも執筆されたのですね。ぜひこちらも拝読してみたいものです。

最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか

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